宮崎県立高校入試では、 今年度から推薦入試の形式が大きく変わりました。
一言で言うと、昨年までの「学校推薦」から「自己推薦」へと変わったということです。
関連の過去記事↓
おとといから、その推薦入試の出願受け付けが始まりました。
NHKのニュースでも取り上げられていましたね↓(しばらくするとリンク切れます)
↑のニュースによれば、今回の制度変更のねらいというのは、昨年の志願倍率が過去最低となったことを受けて、高校側に生徒から選ばれる魅力的な学校作りを促すことのようです。
また、宮崎市内のある中学校では、志願者数が2倍近くに増えたところもあるということも触れられていました。
推薦の定員数の推移
さて、形式が大きく変わった今年の推薦入試ですが、定員についてはどうか。
過去5年分との比較を見てみましょう。
↓
年度 | 推薦定員 | 全体定員 | 推薦の割合 |
R4 | 3041 | 7400 | 41.1% |
R3 | 2735 | 7400 | 37.0% |
R2 | 2378 | 7400 | 32.1% |
H31 | 2388 | 7440 | 32.1% |
H30 | 2430 | 7600 | 32.0% |
H29 | 2474 | 7720 | 32.0% |
(宮崎県立高校 全日制課程の定員)
一番上の赤字の部分が今年です。
一昨年→昨年が5%増だったことにも驚きましたが、今年は更に枠が増えました!
なんと定員全体の4割が推薦で決定します。
従来の推薦のイメージからすると「めっちゃ多い!」という印象です。
これはもう、県立高校を志願するなら「受けなきゃ損!」と言えるでしょう。
倍率と合格率
次に倍率と合格率についても見てみましょうか。
これも上と同様に、過去5年分をまとめてみました。
当然、今年度分はまだです。
推薦志願状況(つまり倍率)が発表されるのは明後日(1/24)ですので、発表後にまたお知らせしようと思います。
では、こちら↓
年度 | 志願者数/募集定員 | 倍率 | 合格者数/受験者数 | 合格率 |
R4 | /3041 | 倍 | / | % |
R3 | 2266/2735 | 0.83倍 | 1948/2266 | 86.0% |
R2 | 2308/2378 | 0.97倍 | 1887/2308 | 81.8% |
H31 | 2507/2388 | 1.05倍 | 1886/2507 | 75.2% |
H30 | 2384/2430 | 0.98倍 | 1902/2384 | 79.8% |
H29 | 2616/2474 | 1.06倍 | 2025/2616 | 77.4% |
上でも触れましたが、作年は旧制度では最低の倍率だったそうです。
せっかく枠が広がったのに、意外と挑戦する人が少なかったということでしょうか。
あとは、やはり少子化と、私立高校を選択する人が増えていることも影響しているのでしょう。
今年は当然、それよりは倍率が上がるでしょう。問題はどれほどになるかです。
もし、それほど上がらないとすれば、私立専願の生徒がより増えているということでしょうか。
そして、次に注目してほしいのは合格率です。
今年は、いくら枠が増えたからといえ、受験者数が大幅に増えれば合格率は逆に下がることも予想されます。
昨年までも、学校推薦がもらえたからといって受験者全員が合格するわけではないのが推薦だったわけで、合格率は8割程度でした。
今年はそれよりかなり低下しても、不思議ではありません。
ただ、もし不合格であったとしても、「推薦入試に、自己推薦で挑戦した」という経験は無駄にはなりません。
そのあたりの話は、あさっての倍率発表のときの話と合わせて、あらためて書きましょう。
また、その際に「推薦受験→合格発表までの過ごし方」にも触れたいと思います。
それでは今日はここまで。
As it will be good day tomorrow.