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例年、この時期の恒例の話題です。
昨日、宮崎県教育研修センターより今年の3月に行われた県立高校一般入試の結果分析が発表されました。
詳細はこちらからどうぞ↓
ちなみに昨年の記事はこちら↓
では、今回の発表を受けて色々と見ていきましょう。
5年間の平均点推移
まずは、平均点の推移について。
この「平均点」は全受験者の、というわけではなくて全合格者(4,055人)の平均点です。
(ですので、全ての受験者の平均を出すとこれよりも下がることになるでしょうね)
5教科の、ここ5年間の平均点をまとめたものです↓
黄色・オレンジ・青の色分けの説明は表の右側にある通りです。
なぜ、そういった分け方にしているかというと、入試の問題というのは大体平均が60点前後になることを目指して作られているらしいからです。(ソースは教材会社の方のお話)
それが正しいとすると、60点を大幅に上回ると簡単すぎで、逆に50点代やそれ以下だと難しすぎたということになるわけです。
そのため、前年が低いと翌年は易化(簡単になる)し、前年が高かったら翌年は難化するという現象も起こりがちです。
それも踏まえて、昨年と比べてどう変化したか見てみましょう。
国語・社会・英語はわずかに低下
文系3科目はそろって低下しています。
低下と言っても、それぞれ昨年からは微減です。
国語 昨年58.8点 → 今年58.3点(-0.5点)
社会 昨年53.3点 → 今年52.7点(-0.6点)
英語 昨年51.5点 → 今年50.8点(-0.7点)
この中で特に低い点数となっている英語は、これで3年続けて50点前後の平均点です。
そろそろ来年あたりは易化の年かもしれません。
ただし、英語が得意な人にとっては、今年の問題はそんなに難しくはなかったはず。
現に80点以上を取った生徒の割合は11.3%と、理科(14.5%)に次いで多くいました。
そういった人たちにとっては易化して全体の点数が上がるよりも、今年並みの難易度の方が差をつけやすくなるため歓迎でしょうけどね。
また、英語の中で特に正答率が低かったのが「英作文」の問題です。
3問出題されていて、それぞれ34.7%、27.7%、18.2%の正答率でした。
苦手にしている人は、早いうちから対策しておくことが必須です!
数学は大きく低下
続いて数学。
数学 昨年53.9点 → 今年50.5点(-3.4点)
今回の中で一番の下げ幅である、マイナス3.4点です。
ちなみに2年前(50.5点)、3年前(50.4点)とほぼ同じなので、そこに戻ったという言い方もできるかもしれません。
特に今回の結果ではっきりと表れているのが、「図形を苦手とする生徒の多さ」です。
大問4(平面図形)と大問5(空間図形)合わせて8問出題されています。
そのうちの半分が正答率1ケタ!(特にラスト2問は0.0%(正解者なし!)と0.4%です)
まあ、逆に考えれば「そこでは差がつかない」という見方もできます。
しかし、特に上位校を目指すような生徒にはできてほしいと思います。
何と言っても、北高以外の普通科3校では傾斜配点(数学と英語は1.5倍計算)の対象科目ですから!
理科は2点アップ
最後に理科です。
理科 昨年54.1点 → 今年56.1点(+2.0点)
今回、5教科の中で唯一上がったのが理科でした。と言っても2点ですので、難易度は昨年度とほぼ変わらずということでしょう。
理科は2年前までが3年続けて平均60点越えでした。そこから、少し難化して昨年が下がり、その形が今年も続いているということじゃないでしょうか。
来年くらいまでは同程度の難易度が続くのではないか、と予想しておきます。
全体を見ての感想
昨年度の中3生は、まず春先にいきなりの「休校」がありました。
その影響で、「登校再開後の授業の進むスピードが速くてついていけない子がいる」という話もたくさん聞きました。
さらには、「出題範囲を例年よりもやや狭める」という発表もありました。
そんな風なイレギュラーが沢山あった年でしたが、フタを開けてみたら平均点としてはそこまで大きな影響はありませんでしたね。
今年はここまで、中学校は休校措置はせずに済んでいます(中体連の日程は少し延期になりました)。
が、この先またどうなるかは分かりません。
ちょうど今日明日と、中3生たちは「地区実力テスト」を受けています。
うちの塾生たちも最近(ようやく)受験生らしくなってきた気がします。
まだまだ、これから半年以上の長い闘いですが、この先、仮に休校などになっても慌てないで済むよう、3年生たちを鍛えていきたいと思います!!
以上です。
それでは今日はここまで。
As it will be good day tomorrow.