「字が汚いと具体的に何が損なのか」を中学生に説明するとしたら

春期講習中です。

季節講習のときはいつもそうですが、バタバタで一日があっという間に過ぎていきます^_^;

そんな中、今日の話題は、ふだん生徒たちの指導をしながら感じていることに関してです。

おそらく、昔から普遍的に存在してきたであろう悩みについて、です。

その悩みとは、子ども(生徒)の字が汚いということです。

全国の「字が汚い」と言われる中学生男子に捧ぐ

この「字が汚い」という注意を受けるのは、圧倒的に女子よりも男子の方が多いでしょう。

特に中学生男子にとって、この「字が汚い」と「部屋が汚い」のは標準装備のような気さえします(苦笑) (もちろん、そうじゃない子もたくさんいるでしょう!)

逆に女子は、あんまりいないでしょうね。生徒たちを見ていても、自分の学生時代を思い返しても、いないように感じます。

また、女子はノートを書く場合なんかにも、非常にキレイに書きたがります。

ただし、これには「時間がかかる」という大きなデメリットも含んでいます。

詳しくは後述しますが、自分しか見ないノートなら多少字が雑になっても、全然OKです。

むしろ時間がかかり過ぎて勉強がなかなか進まないとなったら、かえって効率が悪いと言えるでしょう。

たとえば、自分しか見ないノートに解くとして、同じ時間内で・・・

少々字は雑だけど、問題を10問解いた男子と、

字をキレイに書くことに気を取られて、2問しか解けなかった女子。

どちらが効率的な勉強をしているかは、一目瞭然です。

だから、女子にはむしろ(自分用のノートなら)「少々雑でも良いから早く書くように」と言うか、または「早く、かつ、キレイに書く練習をせよ」と言わなきゃならんですね。

そんなわけで、今日の話は「字が汚い」とふだん言われている(中学生)男子に主に届けたい内容となっております(^^)/

「汚い(上手くない)字も、個性だ!」とも言えるけど・・・

ところで・・・私自身も決して字が上手な方ではありません。

「個性的な字だね」と言われたり、「思ってたよりうまいね」と言われたことはありますが、ストレートに「うまいね」と褒められたことはありません(*^。^*)

ただ、手書きで何かを書かないといけない、ここぞという場面ではそれなりの字を書ける自信はあります。

ゆっくりじっくり丁寧に書けば、「キレイな字」まではいかなくても、「まあまあ」の線まではいけるんじゃないかと。

要はT・P・Oに合わせて、相手に失礼にならない程度に丁寧な字が書ければ問題ないんじゃなかろうかと思ってます。

一方で、自分用のメモなんかは、どんなに汚くても、雑であっても自由ですよね。

自分自身が分かれば良いわけですから。

その意味では、自分しか見ないノートなんかでは、どんな字であっても構いません。

ただし、後で見て自分自身でも解読できないレベルのものはアウトです。

いわゆる頭の良い人、例えば東大生なんかは、かなりの確率で字が汚いという説も聞いたことあります。

これは考えたら納得できる話で、頭の回転が早いために、それに手が追い付かず字が雑になってしまうんじゃないかと思うんです。

そして、私はこんな風にも思っています。

ある意味、字の上手い下手は個性の一つなのではないかと。

足が速いor遅い、歌が上手いor下手、絵が上手いor下手・・・などと同じようなものじゃないかと。

とは言え、上でも述べたように自分しか見ないのならどんな字でも自由ですが、他人が見るものについてはそれでは困るわけです。

例えば、一番分かりやすいのが、テストの解答用紙。先生が見て採点するわけです。

ほかにも、何か提出しなくてはいけないプリント類など。

それらを見られて「字が汚い」と注意される子は、「自分のためだけに書いた字」or「他人に見せる字」の使い分けが出来てないということなんでしょう。

慌てずにゆっくり書けば、それなりの字が書けるという子であれば、まずはそこを指摘してあげるだけでも効果があるかもしれません。

「人に見せるものは、できるだけ丁寧に書こうね。」という感じで。

それで上手に使い分けができる子なら、問題解決です。

あるいは、こんな風に伝えるのも手です。

『「キレイに書け」とは言わないよ。上手い下手はあるからね。でも「丁寧に」書いてごらん。それだけでだいぶ変わるよ。』

と。

実際、私もこの言い方をよく使います。

ただ、そう言ったとしても、

「は?なんで?」

「自分では正しく書いた(つもりだ)し!」

「読めるんだから、合ってる(正解)じゃん?」

と反論されてしまうような場合は、少々手ごわいですね(;一_一)

「字が汚い」ことで損をするのは、こんなとき!

その場合には、次の手が必要です。

それが今日の本題です。

「字が汚い」ことで、自分が損をする可能性が高いということを具体的に知ってもらわないと、なかなか直らないんじゃないかと思います。

では、どういうケースでどんな風に損をするのか、いくつか挙げていきますね(*^_^*)

1 誤字扱いで減点や不正解にされてしまう

最も多く、かつ分かりやすいのがこれですね。

自分では合っている(正解している)つもりだったのに、返却されたら×(バツ)になっていたり、減点されていたりという答えが多い人は、これでしょう。

たとえば、こんな感じです↓ 例として、3段階で分けて書いてみました。

真ん中の「進学」という漢字の部分だけアップにしてみましょう。こんな感じ↓

赤丸で囲った三文字は、もし私が採点者なら誤字扱いで×にしますね(^_^;)

「学」の字は二つとも、続け字になってしまっていてダメですね。

「進」の字にいたっては、明らかに画数が足りません。

私がうちの塾生の小テストなどを採点する場合にも、あまりにも雑な字や汚い字は「誤字扱い」として不正解(または減点)にします。

そして、必ず一言その旨を書き添えるようにしています。

「この字が雑だったせいで、こうして不正解(減点)になった」ということが、ちゃんと本人に伝わるようにしたいですね。

そうしないといつまでたっても直そうとしてくれませんからね。

2 計算ミスをしやすくなる

次にこれですね。

雑な字、汚い字は計算ミスを誘発しまくります!

これも例をお見せしましょう!

あ~わざと汚く書くのは大変だな~(~o~)ww

たとえば、こんな感じです↑

分かりますか?

正しいのは、上に小さく書いてある「461+324=785」という計算です。

下のが、字が汚いせいで間違えた計算を、再現してみたものです。

青いは「6」、赤いは「4」と書いているつもりです。

でも、それぞれ「0」と「9」に見えてしまって、計算ミスをしているわけです。

答えも当然、間違ってます。

数字は、他にも「1」と「7」とか、「5」と「6」とか、「7」と「9」といったように、見間違えそうなペアがたくさんあります。

特に数学が苦手な子に限って、せま~いところに無理やり式を書いて計算しようとしがちです。さらに字が汚いと、余計にミスが多くなります。

だから、私がふだんよく言っているのが「計算は広いところに、大きく書きなさい」ということです。

そして、見間違い、書き間違いを防ぐために「数字は丁寧に書きなさい」ということです。

3 パッと見の印象が良くない(論文・作文)

論文や作文は「文字による面接」と言われたりもします。

口頭による面接の際には、身だしなみを整えない人はいないでしょう。

見た目の印象が大きく影響するということをみんな知っているからです。

ところが、論文や作文になると途端に変わってしまいます。

普段通りの雑な字で書いてしまうわけです。

そうすると、どうなるか?当然、印象は良くないわけです。

私は、前の職場の専門学校時代に学生たちが書いた論文の添削も数多く行いました。

ときには40~50人分を見ることもあったのですが、その中に極端に汚い字で書かれているものがあったりすると・・・

正直に言いますね。その用紙を見た瞬間に読む気が消え失せます!!(+o+)

「たとえ内容が満点だったとしても、読みたくねェ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/」って(苦笑)

それくらい、文字による印象って大きいわけです。

論文や作文試験というのは、基本的に時間との勝負です。

「時間が余って仕方なかった」というようなことは、かなりのレアケースです。

だから、普段から「字が汚い」と言われている人は、より注意が必要です。

急いで書かなくてはいけないときにこそ、ふだんの字が出てしまうでしょう。

急いで書いたとしても、「人に読んでもらう」という意識を忘れてはいけません。

幸いにも(不幸にも?)、宮崎県内の高校入試では「作文」を課されるのは一部のみです。

だからと言って安心はできません。大学入試や就職試験などでは、多くの場合で課されるでしょう。

そういった大事な場面で、ふだんの雑な字のまま勝負しますか?

もちろん年齢に伴なって、徐々に字が上手くなっていく可能性はあるでしょう。

でも、それも本人の心がけ一つだと考えます。

中学生くらいまでの間に自覚しないと、直そうという意識になりませんから。

だからこそ、ふだんよく「字が汚い」と注意される中学生のみなさんは、他人事だと思わずにしっかり受け止めてほしいと願います。

さて、長くなってきましたが、まとめましょう!

・「字が汚い」(と言われやすい)のは女子よりも、男子

・「キレイに書け」「上手に書け」とは言わない。「丁寧に書け」と伝える。

・字が汚いことで損する場面が色々ある。(将来、大きく影響するかも)

・他人が読むものは「読んでもらう意識」で書く

以上です。

全国の「字が汚い」と注意されがちな中学生(と保護者)に、少しでも参考になれば幸いです(*^_^*)

それでは今日はここまで。

As it will be good day tomorrow.

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