宮崎県立高校一般入試で普通科を志願する場合の、見えにくい本当の倍率の話

今日はまた、宮崎県公立高校一般入試についての情報を。

中3の受験生の皆さん(および保護者)はおそらくご存じだとは思いますが、間もなく受験先を具体的に決める時期になるので、その前に改めてお知らせしておきましょう!

特に普通科、ならびに普通科系専門学科の受験を考えている中3生はしっかり理解しておいてほしい内容です。

では、いきますね!

実施要綱を改めて確認しておこう!

先日もお伝えしましたが、今年度の入試の実施要綱が県から発表されています。

そちらに書いてあることで、今日の話に関係する部分を確認しておきたいと思います。

『令和2年度 宮崎県立高等学校入学者選抜実施要綱』の12ページより一部抜粋

2 一般入学者選抜

(2)出願手続

②  出願は1校限りとし、学科(注1)を2以上置く高等学校においては、

第2志望又は第3志望まで志願することができる。

ただし、次のア~ウの場合については、それぞれの定めによるところとする。

(注1)普通科内に設置する探究科学コース及び文理科学コースは、志願においては普通科と別の学科として扱う。

ア  次の10学科(以下「普通科系専門学科」という。)を志願する場合は、

第2志望まで志願することができる。第2志望まで志願する場合は、

第1志望に普通科系専門学科、

第2志望に全日制普通科(17校)、探究科学コース(2校)又は文理科学コース(1校)を志願するものとする。

宮崎大宮高等学校の文科情報科

都城西高等学校のフロンティア科

宮崎南高等学校のフロンティア科

延岡高等学校のメディカル・サイエンス科

宮崎西高等学校の理数科

延岡星雲高等学校のフロンティア科

宮崎北高等学校のサイエンス科

日向高等学校のフロンティア科

都城泉ヶ丘高等学校の理数科

高鍋高等学校の探究科学科

(以下省略)

お分かりでしょうか?

基本的に一人の受験生が志願できるのは、ひとつの高校だけです。

ただし、上に挙げられている10学科=普通科系専門学科を志願する場合には、

「違う高校の普通科を第二志望にすることができる」というわけです。

ポイントはここ↑

たとえば、

【 第一志望=大宮文情科、第二志望=北高普通科 】というケースや、

【 第一志望=宮崎西理数科、第二志望=大宮普通科 】というケースも可能ということです。

もちろん、【 第一志望=大宮文情科、第二志望=大宮普通科 】と同じ高校にすることも可能ですね。

ただしこの場合は、あくまでも第一志望を「普通科系専門学科」にしなくてはいけません。

よって、【 第一志望=大宮普通科、第二志望=大宮文情科 】と逆にすることはできない、ということです。

昨年度の倍率を見てみよう!

さて次に、試験前の倍率がどんな状況だったのか見てみましょう。

10学科全てだと多いので、当塾のある宮崎市内の4校に絞ります。

昨年度(平成31年度)の最終の志願状況(志願変更後)の倍率です。

宮崎県庁HP 平成31年度県立高等学校生徒募集(平成31年春入学生)に係る情報提供について より

※ 南校フロンティア科の募集定員は「56」人でした。失礼しました m(__)m

各校の上段が普通科、下段が普通科系専門学科です。

宮崎北高を除く3校で、いずれも普通科の倍率は1倍を下回っています。

だからと言って、その3校の普通科を第一志望にした受験生は、

「無条件で合格だ!やったー!!(^^)/ 」

・・・とはなりません(^_^;)

募集定員の方が、志願者数より多ければ当然、志願した人はみんな合格でしょ!?

と思われるかもしれませんが、そうはならないんです。

もちろん定員割れになっていても、当日点が圧倒的に低いor内申点が全然足りてないということであれば、不合格という結果になることも当然あり得ますね。

(その場合は学校の先生から、一言忠告なり、志望校変更の打診なりがあると思いますが)

そうじゃないのに、残念ながら不合格というケースが起こり得るということです。なぜか。

その理由こそが、今日の話のメインテーマです。

どうして本当の倍率が見えにくいのか!

なぜ、定員割れでも、志願した人みんなが合格にならないかと言うと・・・

それこそ、今日の初めに触れた仕組みが関係してくるわけです。

分かりやすくなるように、こんなの↓作ってみました。

この図で言うと、BさんとCくんの2人が普通科系専門学科を第一志望、普通科を第二志望にしています。

共に第一志望には残念ながら不合格でした。

そうすると、2人とも第二志望に回ります。共に「X高普通科」です。

ちなみにAくんは第一志望を「X高普通科」にしています。

X高には普通科と理数科(普通科系専門学科)がありますが、普通科を第一志望にしているため、理数科を第二志望にすることはできません。

そのため、もし不合格なら私立高校に行く予定です。

この図のような状況だと、ABCの3人ともが、X高普通科を目指すライバル同士になるということです。

だから普通科を目指す人は、自分と同等か、または自分よりも実力が上の人とも争わなくてはいけないということですね。

本当の倍率を推測してみよう!

さて、上に書いたような理由で、「見かけ上は1倍を下回っているような場合でも、普通科への合格を目指す道は決して楽ではない」ということは分かってもらえたでしょうか。

では1倍未満の倍率が”見かけの倍率”だとして、”本当の倍率”はどれほどでしょう。

はっきりとした数字は公表されていないので、あくまでも推測ですが、試しに計算してみましょうか。

ここでは、昨年度の結果の中から大宮だけ取り上げて考えてみることにします。

先ほどの表から、大宮だけを改めて載せます。↓

これを見ると普通科の倍率は「0.90倍」です。

【 定員252人/志願者227人 】

注目してもらいたいのは、下段の文科情報科の数字。

倍率は「2.38倍」。

人気がある学科だということを表す数字です。

【 定員64人/志願者152人 】

ちなみに、定員がキリが良くない数字になっているのは、これより前に推薦入試の合格者がいるためです。(普通科は28人、文情は16人でした)

ここからは仮定です。

仮に大宮の文科情報科を第一志望にしていた生徒の全員が、第二志望を大宮の普通科にしていたとします。

すると、志願者152人のうち合格したのは、定員64人に2人加えた66人。

残り86人が不合格でした。

(定員をオーバーしているのは、何名かが同点だったということでしょう)

その86人が第二志望である普通科の競争に加わったことになります。

普通科を第一志望にしていた227人とこの86人が合計で、313人。

その人数で普通科の定員252を争わなくてはいけないという状況でした。

試験後に判明した実際の結果だと、合格者は定員に4人加えて256人でした。

そうすると実際には、【 定員256人/志願者313人 】で、倍率は「1.22倍」だったというわけです。

「0.90倍」と比べると、少々緊張感のある数字じゃないですか?

もちろん、今やった計算は仮定です。

文情を第一志望にしていた生徒の全員が、そのまま大宮の普通科を第二志望にしているわけではないでしょう。

初めに見たように、他校の普通科を志望している場合もあるでしょうからね。

その場合は、若干倍率は下がることになります。

とは言え、それはレアケースでしょうから、変化は微々たるものじゃないかと。

言いたいのは、「”見かけの倍率”だけ見て安心するな!」ということでした。


さて、長々と説明しましたが、伝わったでしょうか?

塾生と保護者の皆様で、もし不明な点があればどうぞお尋ねください。

ちなみに、何もいたずらに不安にさせようというつもりではありません(^-^;

そうではなく、

「普通科志望なら、多少の倍率の高さにもビビらずにすむだけの実力を身に付けよう!!」

というのが、今日一番言いたかったことです(*^-^*)

もちろん、普通科以外を目指す生徒にも、同じことを伝えたいです!

10月も、もうすぐ終わりますね。

受験まで、あと4か月と少し!

ここから、ますます気合を入れて突っ走りましょう!(^O^)/

それでは今日はここまで。

As it will be good day tomorrow.

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